服の「素敵」を逃さない。
服は、着なければそれほど痛むこともなく、腐ることもあまり考えられないため、
タンスの中で長く寝かされたりします。
タンスの肥やし、などとよく聞きますが、
着ない服がいつまでも捨てられず手元にあるのは、このためだと思います。
でも、二十歳のころ素敵に見えた服がアラフォーにはもう似合わないように、
服にも「旬」やタイミングがあります。
これを過ぎると、それはもうかなりダサくなる。
世間の流行もありますが、
季節感も変わり、自分自身の年齢と服の相性も変わり、
袖を通さない新品のままでも、「格好良く着ることのできるタイミング」は過ぎていく。
これは素敵な服だから、何かのためにとっておく、というのも、
その「何か」がハッキリ決まっているときならいいのですが、
何となくとっていて結局、あまり着ないで終わってしまうのはとても勿体ないと思います。
素敵だな、と思って買った服を、素敵なうちに着る。
自分にとって、40歳が今だけなように、
服にも「今」素敵、というタイミングがあることを忘れないのがいいと思います。
「旬」の時期に、旬のものを食べる。
この感覚にも近いかもしれません。
この素敵な服を、一番素敵に着られるのは今だけかも。
そう思って、いつもいつも素敵な装いでいることができたら、
自分も、自分を見る人も、服も、服を作ってくれた人も、
とても幸せだと思います。